ネットワーク型RTK基準点測量(間接法)


長岡市の街区基準点および街区三角点を利用して、ネットワークRTK法の検証実験を行いました。
検証に使用した基準点は長岡市の街区基準点で、2006年11月に測量され、東日本大震災にともなう測量成果の補正(パラメータ補正)が 反映されています。

検証した基準点
観測図

10B93・10B96・1023Aを与点とし、新点10B94・10B95を求めます。

網平均計算には、SpaceNetを使用しました。
「測量計算ソフトSpace Net」は、厳密網平均計算による基準点測量のエクセルソフトで、(公社)日本測量協会の電算プログラム検定に合格しています。 検定で要求される様々な条件での計算結果の信頼性を確保していますので、安心してご使用できます。

測量計算ソフトSpace Net、ウェブサイト

仮想点座標は自動発生させるか、指定座標で生成させることも可能です。今回は、観測前にコントローラに登録 しておきました。
上図の観測図に基づいて以下の手順で観測を行います。
一台準同時式で観測点間基線ベクトルを算出します。観測点間の移動時間はなるべく短くなるように注意します。

セッション113A:仮想点1でVRS点を生成し、303→2→2→1→1→301の順に観測(往路)
セッション113B:仮想点1でVRS点を生成し、301→1→1→2→2→303の順に観測(復路)
セッション113C:仮想点2でVRS点を生成し、303→2→2→302の順に観測(往路)
セッション113D:仮想点2でVRS点を生成し、302→2→2→303の順に観測(復路)
*点検測量 セッション113E:仮想点2でVRS点を生成し、303→2の順に観測

点検

観測中に、基線ベクトル・重複辺較差のチェックを行うことができます。

左図の例ではセッション113Aと113Bそれぞれで 得た基線ベクトルの較差を計算し、制限内かどうかを確認します。(303~2、2~1、1~301)

データの転送と、観測手簿・観測記簿の帳票

観測データは、専用のCSV形式でエクスポートします。エクスポートしたファイルをPCへ転送し、手簿記簿帳票用の ソフトウェアで出力します。

観測手簿 帳票例 (PDF)
観測記簿(基線毎) 帳票例 (PDF)
観測記簿(セッション毎) 帳票例 (PDF)

基線ベクトルの点検

観測した基線ベクトルから、観測点間の基線ベクトルを計算します。算出後、基線ベクトルの重複辺較差および、点検測量の重複辺較差を 点検します。

観測点間の基線ベクトル算出 (PDF)
点検測量 観測点間の基線ベクトル算出 (PDF)
基線ベクトルの重複辺較差 (PDF)
点検測量 重複辺の較差 (PDF)

網平均計算

平均図

仮定網平均計算

既知点301のみを固定して、網平均計算を行います。使用した既知点が正常であれば、網平均計算結果と 成果座標に大きな差は発生しないはずです。
基線ベクトル各成分の残差と、固定しなかった既知点の閉合差が制限内かどうかを確認します。
仮定網の場合は平均図が閉じていませんので、このままでは網平均計算ができません。赤点線で図示した 基線ベクトルも加えて網平均に回します。

実用網平均計算

仮定網平均計算結果がOKであれば、すべての既知点を固定して網平均計算を行います。 実用網では、仮定網で使用した基線ベクトル(赤点線)は使用する必要はありません。 新点の標準偏差が制限内かどうかを確認します。(3級基準点の場合、基線ベクトル各成分の残差はチェックしません)

実用網平均 結果
精度管理表

成果座標との比較

網平均結果を成果座標と比較します。間接法の場合は観測した基線ベクトルから、観測点間の基線ベクトルを算出していますので、 網平均計算に使用できる分散共分散行列データはありません。固定重量で計算します。

網平均結果

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