HGOで基線解析検証
V100 GNSS ネットワークRTK 測位実験
Hi-Target社製GNSS測量機「V100」を使用して実際の基準点を単点測量・ネットワークRTK直接法・間接法で
測量し、基準点成果との比較を行います。
単点測位結果を、基準点成果と比較してみる
検証に使用した基準点は長岡市花園地区の3級基準点で、2017年4月にGNSS測量によって測量された比較的新しい基準点です。 基準点は12か所あり、検証エリアのほぼ中央にVRS点(右図★印)を設けて観測しました。 観測時間帯は、PDOPが1.5前後で推移している時間帯を選び、仰角マスクは15度に設定しています。 配信業者は日本テラサットです。観測開始から終了まで接続状態を維持したまま、観測しました。
* コントロールソフトウェアHi-Surveyには、ジオイドモデルとして「日本のジオイド2011ver.2」 が組み込まれています。標高はGNSS受信機が得た楕円体高とジオイドモデルから算出されたものです。
比較結果は以下の通りです。 (表をクリックすると、詳細をPDFで確認できます)
ネットワーク型RTKを利用して、直接法・間接法で街区基準点を測量してみる
長岡市の街区基準点および街区三角点を利用して、ネットワークRTK法の検証実験を行いました。
検証に使用した基準点は長岡市の街区基準点で、2006年11月に測量され、東日本大震災にともなう測量成果の補正(パラメータ補正)が
反映されています。
10B93・10B96・1023Aを与点とし、新点10B94・10B95を求めます。
網平均計算には、SpaceNetを使用しました。
「測量計算ソフトSpace Net」は、厳密網平均計算による基準点測量のエクセルソフトで、(公社)日本測量協会の電算プログラム検定に合格しています。
検定で要求される様々な条件での計算結果の信頼性を確保していますので、安心してご使用できます。
1.直接法により、観測~網平均まで行った結果です。
2.間接法により、観測~網平均まで行った結果です。
単点測位結果を、周囲の既知点に整合させる
コントローラ上で動作する「Hi-Survey」は、測位結果と既知点の成果を元に座標変換パラメータを算出して、 測位座標を周囲の既知点に整合させることができます。
改算されていない古い測量成果の場合、そのままVRS方式で単点測量すると較差が大きくなります。 検証に使用した前川地区の基準点は2012年の測量成果ですが、ジオイドモデルは測量当時の「日本のジオイド2000」に基づいているますので、 標高のずれが比較的大きくなります。(以下が結果です)
周辺の2級、3級基準点(地図上の青△の基準点)の基準点成果と実際の測位結果を元に
平面座標についてはヘルマート変換、標高は標高補正パラメータを算出します。
Hi-surveyで、既知点の観測結果と既知点成果を以下の様に入力して、パラメータ計算を実行すると、
観測した点を現場で座標換算することができます。
単点測位した残りの基準点(10か所)測位結果を、得られた座標変換パラメータを元に
変換した結果、座標変換結果を成果に近づけることができました。
(以下が結果です。表をクリックすると、詳細をPDFで確認できます。)